CELLULAMで若返る訳
１ 美容医療や再生医療の進歩により、近年「電気生理学的刺激を応用した皮膚再生」が注目されている。その中でも「マイクロカレント療法（microcurrent therapy）」は、人体がもともと有している生体電流（bioelectric current）を模倣し、細胞機能を穏やかに活性化させる非侵襲的な手法として確立しつつある。マイクロカレントは元来、創傷治癒促進や疼痛緩和などの医療分野で応用されてきたが、現在では美容・アンチエイジング領域においても細胞代謝促進、筋肉トーン改善、血流循環の向上など、多面的な効果が報告されている。※筋肉トーン＝緊張状態
2 マイクロカレントの生理学的基盤
2-1生体電流の概念
人間の体内では常に微弱な電流が流れている。これは細胞膜の内外で形成されるイオン濃度勾配によるもので、特に皮膚や筋肉、神経系ではこの電位差が細胞機能の維持や情報伝達に重要な役割を果たしている。皮膚損傷時には「傷害電流（injury current）」と呼ばれる電場が生じ、創傷治癒過程で線維芽細胞や角化細胞が電気的シグナルに反応して移動・増殖することが知られている。この現象を「galvanotaxis（電気走性）」といい、マイクロカレント療法はこの自然現象を人工的に模倣するものである。
2-2. 細胞への直接的作用
マイクロカレント（通常100〜600μA）は、皮膚や筋肉組織に穏やかに流すことで、ATP産生量を増加させることが確認されている。Chengら（1982）の研究では、微弱電流を曝露した細胞群でATP濃度が最大で5倍に上昇したと報告された。ATPは細胞内エネルギー通貨であり、コラーゲンやエラスチン合成、DNA修復、細胞分裂などあらゆる代謝活動に不可欠である。
また、マイクロカレントは細胞膜の透過性を一時的に高めるため、栄養素や外用成分の取り込みを促進する。これにより、マイクロカレントは単独でも代謝を高めるが、美容液・成長因子などの導入効率を高める補助技術としても機能する。
3. マイクロカレントによるエイジングケア作用機序
3-1. 細胞代謝とコラーゲン再構築
老化皮膚では線維芽細胞の活性が低下し、真皮のコラーゲン・エラスチンの合成が減少する。マイクロカレント刺激はこれらの細胞の代謝を高め、TGF-βやプロコラーゲンIの発現を促進することが示唆されている。結果として、真皮の再構築が進み、肌のハリや弾力が改善する。
3-2. 微循環とリンパ循環の改善
マイクロカレントは筋肉や血管平滑筋を穏やかに刺激し、局所的な血流量を増加させる。これにより酸素・栄養供給が向上し、老廃物や余剰水分の排出が促進される。実際に美容分野では、むくみ・くすみの改善やフェイスラインの引き締めに効果を示す事例が多数報告されている。
3-3. 表情筋トーンの最適化
加齢とともに表情筋は弛緩し、皮膚を支える力が低下してたるみを引き起こす。マイクロカレントは神経筋接合部を穏やかに刺激し、筋肉トーンを回復させる。これは電気刺激による軽微な筋収縮を利用しながらも、EMS（電気筋肉刺激）よりもはるかに弱い電流で自然な表情を保つのが特徴である。
3-4. 抗炎症・修復促進
創傷治療分野では、マイクロカレントが炎症性サイトカイン（IL-6, TNF-α）を低下させ、マクロファージの修復型（M2型）への分化を促すことが報告されている。美容領域でも、この抗炎症作用が肌の赤み・ニキビ跡の改善やバリア機能の正常化に寄与すると考えられている。
おまけ 幹細胞培養上清液（Conditioned Medium: CM）の概要
幹細胞培養上清液は、幹細胞を一定期間培養した後に回収される培地上清を指し、その中には幹細胞が分泌した成長因子（EGF, FGF, HGF, VEGF, TGF-β など）やサイトカイン、エクソソームが含まれている。これらの分泌物は「シークレトーム（secretome）」と総称され、細胞外から組織再生を促す「パラクリン効果」を発揮する。
美容領域では、CMを皮膚に塗布または導入することで、表皮細胞の増殖促進、真皮線維芽細胞の活性化、メラニン抑制、炎症軽減などが報告されている。CMは、育毛やスキンリジュビネーション（若返り）分野で臨床的成果が示されている。
niini CELLULAM 三鷹店は、安心安全な幹細胞培養上清液 ３種類えお取り扱っております。
三鷹駅 徒歩３分 niiniでおまちしてます！
エステサロンコラムに関連する記事
マイクロカレントと幹細胞培養上清液で最強の小顔,若返り,ヘッドスパ！三鷹セルラム店niiniでご提案
2025年10月1日
マイクロカレントにより皮膚透過性が一時的に高まり、幹細胞上清液に含まれる成長因...
膝の痛みをセルラム施術で脚痩せ効果
2025年6月17日
上手な顔のたるみ対策で年齢を感じさせないエイジングケアを
2024年12月18日
美容業界では、顔のたるみを改善する様々な方法が開発されていますが、どれを選べば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでし...